「世界のマッサージ現地研修記 ロシアンマッサージ」
(行ってきましたロシア。警察につかまり、スリに囲まれ、おかげで数キロ痩せました)。
広橋憲子 副院長、筑波技術大学非常勤講師
1 ロシアに行こうと思った。「迷った時は、まずやってみる」
オリンピックで多数の金メダルを獲得した旧ソ連邦。その躍進を支えたソ連邦のマッサージ。それを学びたいと思いました。
日本のマッサージ師では、現地で正式に学んだ人が殆どいないマッサージと聞くと血が騒ぐ。しかもそれが「怪しげな民間療法的なものでなく、きちんと医学に裏づけされたもの」と書かれた文献を見ると,マッサージの教員としては「もう誰も、何も、私の行く手を止められません」。
旧ソ連邦のマッサージは「RUSSIAN MASSAGE」という名称で、国外のマッサージ雑誌では断片的に眼にはしていた。当時の私のロシアへのイメージと謂えば、ウオッカ、ツンドラ、フリーマントルのスパイ小説に出てくるKGB、コザックダンス、ボルシチと極めて貧弱。
ただし主人が以前に一度だけ行っている。彼が独身であった40年ほど前の話。やっと日本人が国外に自由に行けるようになった頃で、主人はリュックに寝袋を括りつけて、横浜から船に乗り、世界一周に出かけた。(当時は、新潟から船に乗ってナホトカに行き、そこからソ連を横断してフィンランドに入るのがヨーロッパに行くのに一番安いルートだったそうだ。)
機関銃を持った国境警備兵に調べられたことや、モスクワでの闇ドル交換、ジーンズを売ってくれと言われたこと、百貨店に行ってもほとんど物が無かったことなど、あまり楽しそうな話ではなかった。」
マッサージの研究には、現地に行く前に、先ず専門文献を読むことが必要とされる。
やみくもに行っても、カスを掴むことがある。もしくは、カスかどうかの判断が難しくなる。(現地のマッサージ師にも、本物とカスがあります)。
国内ならすぐ分かるが、国外ではなかなかその判定が難しいことがある。まずは国内で「RUSSIAN MASSAGE」の書籍を探すが、無い。インターネットのアマゾンやメドパブなどで調べるが難儀する。 難儀した揚句「仕方がない、取り合えず行っちゃおう」が結論。
「迷った時は、やってみる」。
「道が分からないときは、とりあえず荷物まとめて出かけてしまう」。
つまり「当たって砕けろ」なのです。
砕けたら、再度チャレンジすれば良いのです。
諦めなければ、願いは成就します。
人生に対しても、結婚に対しても、これは深淵な真理なのです。
続く